仏事・葬儀豆知識16
地域によっては、お盆を7月または8月に迎える地域もあります。
なぜお盆の期間が地域によって変わっているのでしょうか?
今回はお盆の期間の違いをご紹介いたします。
昔、明治より前の時代は暦(こよみ)は旧暦を使用しており
お盆は旧暦の7月13日~7月16日の期間を指していました。
その後、明治時代から暦を新暦に変わりひとつ問題が生じました。
当時、国民のほとんどが農民の為、新暦の7月は多くの農家にとって多忙な時期を迎える月でした。
その月にお盆を迎えることは大変困難で、各々の地域は新暦の8月にずらす等を行い、ゆっくりとお盆を迎えるようにしていった事が
理由となっているようです。
余談ではありますが、七夕も旧暦で迎えるのか新暦で迎えるか地域によって違いがあります。
皆さんの地元や実家では七夕とお盆はいつ迎えているのか、今一度確認するのはいいかもしれませんね?
仏事・葬儀豆知識15
仏壇についての第2回目は
仏壇の種類をご紹介いたします。
1. どんな種類があるのか?
大きく分けると3種類の仏壇に分けることが出来ます。
① 金仏壇(きんぶつだん)
② 唐木仏壇(からきぶつだん)
③ 家具調仏壇(かぐちょうぶつだん)または現代仏壇(げんだいぶつだん)
と分かれています。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
2. それぞれの特徴
① 金仏壇
外観は金箔や漆などが塗られており、内部は日本古来の伝統工芸を駆使し
豪華な装飾なども取り入れられている仏壇の名称です。
内部は各宗派の本山寺院の本堂を似せて作っているために各宗派によって
形状などが変わっています。
② 唐木仏壇
唐木と呼ばれる木材が材質となっており、材質本来の色を活かして作られた仏壇の名称です。
外観や内部は金仏壇の様に、各宗派の本山寺院に似せてはいませんが
寺院の本堂の様に作られています。
※ 唐木とは・・・中国(唐の時代)に日本に良く輸入されていた木材の名称。主に「黒檀・紫檀・鉄刀木(たがやさん)」等があげられる
※ 唐木仏壇の一例
③ 家具調仏壇
良質な木材で作られており、外観及び内部は宗教色が無く、いたってシンプルな作りの仏壇です。
特に固定概念なども無く、ガラスやLEDライト等を使用しており、主に洋室などに設けられることが多いのが特徴といえます。
また、仏壇ではありますが一部キリスト教徒の方が自宅の祭壇として設ける事もあります。
※ 家具調仏壇の一例
大きく振り分けると上記のような分類が出来ます。
皆さんのご自宅やご実家はどの分類の仏壇でしたでしょうか?
また、これから仏壇をご用意する方は、円満堂にご相談を頂ければ親身になってご相談にお乗りいたします。
平成23年度盂蘭盆会大法要会
平成23年度盂蘭盆会大法要会が来月となり
平成23年8月14日(日)午前10時~午後3時となっております。
尚、正午~午後1時の間、圓満院門跡北海道別院導師により法要法話を行います。
(塔婆読み上げ供養は午前10時~正午、午後1時~午後3時です)
会場入り口には、紙塔婆を用意しております。
故人のお名前等(戒名・法名・法号 等)をご記入の上、会場内受付に紙塔婆をお布施とともに御奉納ください。
僧侶がお名前等(戒名・法名・法号 等)を読み上げられましたらご焼香ください。
お供物等は、お参りがお済みになりましたら、できる限りお持ち帰りくださいます様、ご協力お願い申し上げます。
お参りの時間は、8月13日(土)~8月15日(月)のお参り時間は午前8時半から午後7時までの参拝となっております。
尚、8月10日(水)~8月16日(火)の期間中。仏花・供物を円満堂にて販売しております。
※ 供物等は無くなり次第終了いたします。
なお、ご不明な点やご質問がございましたら、
円満堂(TEL011-867-6310) へお電話をいただきますようお願い申し上げます。
仏事・葬儀豆知識14
仏壇
今回から、数回に渡り「仏壇」についてご紹介していきます。
第1回目は仏壇のルーツについてご紹介いたします。
1. 仏壇の起源
仏壇の原型が出来たのは古代インドにさかのぼります。
土を積み上げ、そこに『壇』を作り神を祀る事で、神聖な場所としたのが最初といわれています。
やがて雨や風をしのぐ為、壇の上に屋根を作ったのが寺院の原型となりました。
その後、日本へ仏教が渡り時が経ち、現在に至るようになりました。
2. 日本で始まった経緯
仏壇の最初はおよそ1300年ほど前に天武天皇により
「諸国家毎に仏舎を設け、仏像及び経巻を安置し、以て三宝を供養すべし」
※ 上流階級の者達は仏殿を構えて、仏像や経典を安置し三宝(仏・法・僧)を供養して仏教徒となりなさいという意味
と公家・貴族・豪族などに命じた事から始まったとされています。
一般家庭に普及したのは江戸時代となっています。
当時、切支丹の禁制・民衆の統制を図る為、各々の家庭がいずれかの寺社の檀家になり
半強制的に一家に1基、仏壇を設けるよう仕向けたのが始まりとされているようです。
現在ではおよそ一家に1基、仏壇が飾られている理由がそこにあるとされています。
※ 仏壇の歴史や起源などは諸説あり、今回はその一説をご紹介いたしました。
次回は、仏壇の分類などをご紹介いたします。
大好評のアレが募集開始!
今年の半分が後わずかで終わりをむかえ
来月からいよいよ夏本番となりますが、今回は少し遠いですが
「 総本山 圓満院門跡参拝と 秋の奈良・伊勢3日間の旅 」
のご案内をさせて頂きます。
毎年、圓満院別院北海道本院の総本山で、滋賀県にある圓満院門跡と周辺の貴重な寺社をめぐる旅行が
大変好評につき、第3回をむかえる事となりました。
第1回目は春の滋賀・京都。第2回目は秋の滋賀・京都、奈良。
そして、今回の第3回目は秋の滋賀・奈良・三重をまわる旅となりました。
全国で有名な伊勢神宮を巡り、他にも歴史ある神社を中心に参拝する旅となっています。
詳細があるパンフレットを掲載致しますので、興味のある方はご覧頂ければ幸いです。
今回の旅行に関し、ご参加やご不明な点がございましたら
円満堂(TEL:011-867-6310)までお問い合わせ頂くようお願い申し上げます。
仏事・葬儀豆知識13
回忌法要を準備するためには?
今回は、「回忌法要を準備する為には?」をテーマに回忌法要の準備についてご紹介したいと思います。
1. 4W1H
回忌法要にあたり、重要な部分を決めなければなりません。
ビジネスの基本【5W1H】(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)の様に
法要には【4W1H】があります。
以下の通りにひとつずつ決めていきましょう。
①Whose(だれの)・・・
どなたの回忌法要を行うのか明確にしましょう。
②What(なにを)・・・
49日・一周忌・三回忌など法要の内容を間違えないように確認しましょう。
③When(いつ)・・・
通常は故人の命日に行いますが、命日の日に行うのが困難な場合は前倒しで行いましょう。
菩提寺に日程を伝え、案内や式場の手配を考慮し、半年以上前から決めるのがベストです。
④Where(どこで)・・・
自宅やホテル、法要の会場を提供している施設など
何処で行うのか、予算の面や式場の立地を見極めながら決めましょう。
⑤How much(どれだけ)・・・
案内をする人数(範囲)・案内は電話か案内状にするのか(方法)・料理や引き出物、祭壇(単価)
全体としてどのようにまとめていくか(予算)を決めることも重要になります。
以上のように①~⑤を行うことで、難しいと思われる回忌法要の準備もスムーズに行うことができます。
円満堂では法要も行っており、ハーモニー会員の方には会員特典もつき、ご相談にも随時対応させて頂いております。
参考にして頂ければ幸いです。
テレビ放映につきまして
3/23に「ブログ」や「お知らせ」の方で記載いたしました
テレビ東京系列「美の巨人たち」6月23日(土)22:00~22:30に
総本山圓満院門跡の門主 祐常に依頼されて描いた「大瀑布図」が紹介されます。
というお知らせを致しましたが、急遽、放映予定日が変更されました。
放映予定日につきましては、未定となっておりますので
放映予定日がわかり次第、ブログ等でお知らせをいたしますので
ご覧の皆様にお伝えいたします。
仏事・葬儀豆知識12
追善供養
前回は法要の意味合いをご紹介しましたが
今回は法要の中で追善供養についてご紹介致します。
1. 追善供養とは?
一般的に私達がよく言う供養とは、仏教内で死者・祖先に対する追善供養を良く表し
そこから派生し、仏教に関係なく死者への対する感謝や気持ちを表す為・ペットや物に対して行うという
儀式も供養と言われるようになりました。
追善供養とは何でしょうか?
仏教の教えの中には、転生輪廻の教えがあり、死者は亡くなってから49日までの間
七日ごとに生前の行いを振り返り裁判を七回受けた後、49日目に六道の世界へ進みます。
その後、故人が少しでも良い場所の世界へ行くように故人の命日にお願い(供養)をする事を
追善供養と言われているようです。
※ 浄土真宗では転生輪廻の教えが無い為、一周忌などの法要は「仏縁」を設ける場所として考えられているようです。
では、どのように供養(追善供養)をすればいいのでしょうか?
2. 供養はどうすれば?
菩提寺に月命日や祥月命日・回忌法要などの際にお勤めをして頂く事などが考えられます。
回忌法要はお寺や会場等を設け、故人と縁のある方々をお呼びして盛大に行う事で
故人の供養に繋がると言われています。
供養は、しなければいけないよりも、してあげたいという気持ちが一番大切なことです。
回忌法要を行うにあたり、月命日や祥月命日とは異なり、様々な準備が必要となります。
次回は、「回忌法要を準備するためには?」をご紹介します。
仏事・葬儀豆知識11
法要
法要の元々の意味合いをご存知でしょうか?
今回は、法要はどういう事なのかを改めて知って頂く為にご紹介致します。
1. 法要の意味
本来の法要の意味は、「お釈迦様の教えを知る事」が法要の意味です。
【仏法の要点・肝要を知る】
つまり、
仏法=法
要点・肝要=要
この二つが合わさり「法要」という言葉が出来たと言われているようです。
法要という言葉が後々に転用されていき、仏教行事一般の事を指す様になっていきました。
2. 現在の法要
法要は上記にも記したように、仏教行事一般を指しています。
この中には
「法事・仏事・法会の儀式祭礼」・「追善供養」・「仏壇開眼(本尊の開眼)」・「お寺の創立記念や落慶(寺社の新築や修理)」など
多くの意味合いとして【法要】と指し示しています。
法要という言葉ひとつを取っても様々な事を指している事がお分かりになったでしょうか?
私達の身近な法要はなんでしょうか?
一般的に法要と考えると故人の一周忌・三回忌と言った追善供養の事をイメージする方が多いと思われます。
次回は、その身近な追善供養についてご紹介致します。
仏事・葬儀豆知識10
十二支守り本尊
皆さんの干支はどれでしょうか?
それぞれ干支を守っている本尊(菩薩や如来など)がおります。
今回は、「十二支守り本尊」をご紹介いたします。
1. 干支と本尊
干支を守っている守護仏は以下のようになっています。
子年生まれ(ねずみ)・・・千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
丑年生まれ(うし)・・・虚空菩薩(こくうぼさつ)
寅年生まれ(とら)・・・虚空菩薩(こくうぼさつ)
卯年生まれ(うさぎ)・・・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
辰年生まれ(たつ)・・・普賢菩薩(ふげんぼさつ)
巳年生まれ(へび)・・・普賢菩薩(ふげんぼさつ)
午年生まれ(うま)・・・勢至菩薩(せいしぼさつ)
未年生まれ(ひつじ)・・・大日如来(だいにちにょらい)
申年生まれ(さる)・・・大日如来(だいにちにょらい)
酉年生まれ(とり)・・・不動明王(ふどうみょうおう)
戌年生まれ(いぬ)・・・阿弥陀如来(あみだにょらい)
亥年生まれ(いのしし)・・・阿弥陀如来(あみだにょらい)
となっています。
2. どのようにしたらいいのか?
守り本尊は干支を守護している仏になる為、厄除けや開運・願掛けなどを
該当する本尊を祀っている寺院などにお参りする事によってご利益があると言われています。
圓満院門跡北海道本院には大日如来・千手観音菩薩・不動明王が祀られていますので、
守り本尊が該当される方はお参りに来てはいかがでしょうか?