お焚き上げ
当社にてお葬儀をお手伝いさせていただいたお客様より
最近お焚き上げのご相談を多く受けます
近年では墓終い、仏壇終いなどが多く行われており相談の多くは仏壇の処分にお困りになり相談されるケースが大半を占めています
そもそもお焚き上げとは・・・
故人様がご生前に大切にされていた遺品や粗末に扱うことができない品物などを神社やお寺で供養していただいた後に焼いて天に還す宗教儀式になります
もちろん当社にてお焚き上げのお手伝いもさせていただいておりますので
お困りの際はご相談いただければと思います
お葬式の事前相談
以前は、お葬式について事前に相談することを避ける風潮でしたが、
最近では、事前に不安や疑問を相談し解決しようと考えるお客様が増えてきました。
突然訪れる人生の最期。
いざという時、慌てないように…。
事細かく決められる方もいらっしゃいます。
どのくらいの費用が…?
家族葬とは…?
事前に準備するものは…?
もしもの時は、どのような流れで…?
是非、私たちスタッフにお葬式の疑問を投げかけてください。
もし、ご家族のお葬式を考えなければいけない時期になった時、事前に準備をする事は、
亡くなってしまうことを認める気持ちになり、一歩踏み出すことが難しいことかもしれません。
でも皆さん、少しだけ考えてみませんか?
お葬式は、やり直しのきかない唯一無二のお別れの場なのですから…。
直葬(密葬)
最近よくお問い合わせ頂く例で『葬儀を密葬で行いたい。直葬で行いたい。』というものです。
これは遺族、もしくは遺族親族のみで、または特別に親しい方だけで、いわゆるお通夜や葬儀など式は行なわず、荼毘(火葬をしお骨にする事)に付すだけの事です。また自宅などに安置をせず、病院から直接火葬場へ行く事から直葬という言葉が生まれたようです。ただ、現実的には、死後24時間経過しないと火葬出来ないので直葬できるのは一部のケースにすぎません。いままでは密葬という言い方もしておりました。
本来密葬とは、あくまで本葬を行う前に身内と関係者だけで行う葬儀の事ですが、ご近所や友人、会社関係などに秘密にして葬儀を行うことから、これまで密葬という言い方がされております。
確かに最近では地域社会との繋がりが希薄となり、特に故人が高齢の場合や社会的関係性を煩わしいと思う方が増えたために良く聞かれます。しかし菩提寺がある場合や、遺族の知らない故人の交友関係ご遺族交友関係などがその事実を知り、お悔やみでの訪問や電話など、対応に追われる事例も多々あります。またご親族などにご理解を頂けるかなど、後々の事を考え、良くご相談頂いた上で決めるのがよろしいかと思います。お悩みの場合、当方に気軽にご相談ください。
仏事・葬儀豆知識20
円満堂では、葬儀・法要の葬祭施行を行っておりますが
先日、とあるお寺さんのお勤め後の法話から、あるお話を聞いたのでご紹介いたします。
「 合掌 」
1. 日本の合掌は少し違う?
みなさんは葬儀や法要、御参りの時に合掌をする機会があると思います。
合掌の際、みなさんはどの様に手を合わせるでしょうか?
多くの方は、手と手のしわをしっかりと合わせて合掌をすると思います。
しかし、本来の合掌は少し違うようです。
どのような合掌なのかというと、ブータン国王が王妃と共に日本を訪問した様子がニュースで取り上げられましたが
そのニュースでは、合掌する様子が多く映っており、国王の合掌が私達と少し違い
小さな卵を包むように合掌をしているのです。
これはなぜでしょうか?
2. 合掌の意味
なぜ合掌の仕方が違うのでしょうか?
合掌とは蓮のつぼみをイメージとしているのです。
蓮の花は、仏教ではとても大切にされている花なのです。
悪環境の中でも、綺麗に花を咲かす蓮の花は仏教のいたるところに絵や道具の中で登場しているのです。
卵を包むように合掌することで、その蓮の花のつぼみを表しているのです。
また、胸の辺りで合掌をするのが正しいのです。
とお寺様の法話の中でお話をされていました。
いかがでしたでしょうか?
お寺様の法話はたくさん良い事柄を話されていますので
聞く機会がありましたら、よく耳を傾けてはいかがでしょうか?
仏事・葬儀豆知識19
大幅にブログの更新をあけてしまいました。
あまり更新頻度は高くはありませんが、いつの間にか1年以上も
ブログが続いているのを感じびっくりしております。今後は、今までよりも多く更新をしていこうと思っております。
さて、今回ご紹介するのは「末期の水」です。
① 末期の水って、いつ・なにをするの?
現在の末期の水は、湯灌(ゆかん)や納棺(のうかん)の時に
故人に対して、遺族や親族が口元に水を含ませるか、ガーゼや布を湿らしたものを口元にあて湿らせる儀礼を指します。
以前は、臨終前に上記の儀礼を行うのが筋ではありましたが、さすがに水を飲むのが困難な状況の中
この儀礼を行うのは酷である為、現在では先に述べた湯灌や納棺の際に行うのが通例となっています。
② そもそも末期の水の由来とは?
末期の水の起源は仏典の中にあるお話から始まっています。
お釈迦様が入滅される少し前に、弟子の一人に「口が渇いたので水を飲ませて欲しい」と言われましたが
近くの河が濁っており、弟子は断念をしました。
それでも、お釈迦様は弟子に懇願をしていたところ、それを聞いていたとある鬼神が浄水をお釈迦様にさし上げたお話が始まりと言われています。
この末期の水は、臨終後は飲食が出来なくなる事を悔やんだり、生気を取り戻して欲しいという希望から行われるようになったと現在では考えられています。
いかがでしたでしょうか?様々な儀礼には意味や起源、願いなどが込められています。
そのほかの儀礼も取り上げていきますので、今後ともブログを取り上げて行きたいと思います。
仏事・葬儀豆知識18
暑さ寒さも彼岸まで。
秋彼岸にちなんでの特集第二弾です。
本日は、彼岸にちなみ
彼岸花(ひがんばな)のご紹介を致します。
「彼岸花」
彼岸花は多年草のひとつで、ヒガンバナ科に属している花です。
名前の由来は秋の彼岸頃に開花をすることから彼岸花と言われています。
別の説では、この花を食用として食べてしまったら彼岸へ行く(死んでしまう)事になるという説もあります。
彼岸花は有毒性の植物の為、誤って食べた際には吐き気や下痢などの症状が出て、最悪亡くなってしまうケースもあるほど強力な毒があります。
この為、動物などから墓を荒らされる事を防ぐように墓地に植えられていた事もありました。
仏教の経典や万葉集にも記載がされる程、有名な花である彼岸花。
お彼岸の日に仏壇等に飾ってみてはどうでしょうか?
仏事・葬儀豆知識17
今月は秋の彼岸です。
そして、毎月1日と15日は小豆の日になるのをご存知だったでしょうか?
今回は、お彼岸と小豆にちなんでの知識をご紹介いたします。
『ぼたもち?おはぎ?』
皆さんは、「おはぎ・ぼたもち」をご存知だとは思います。
うるち米ともち米を合わせて練り、団子状(又は俵状)にした後、それを覆うようにあんこで包んだ物を言います。
では、何が違うのでしょうか?
実は、「おはぎ」も「ぼたもち」も同じ物です。
なぜ呼び方を変えているのか?それは、季節の花に例えているからなのです。
春には牡丹の花に、秋は萩の花に似ていることから
牡丹餅(ぼたもち)・御萩(おはぎ)と言われる所以となりました。
また、夏や冬にも別の呼称で呼ばれています。
いかがでしたでしょうか?
今月はお彼岸についてご紹介いたしますので、皆様も改めてお彼岸を見つめてみてはいかがでしょうか?
仏事・葬儀豆知識16
地域によっては、お盆を7月または8月に迎える地域もあります。
なぜお盆の期間が地域によって変わっているのでしょうか?
今回はお盆の期間の違いをご紹介いたします。
昔、明治より前の時代は暦(こよみ)は旧暦を使用しており
お盆は旧暦の7月13日~7月16日の期間を指していました。
その後、明治時代から暦を新暦に変わりひとつ問題が生じました。
当時、国民のほとんどが農民の為、新暦の7月は多くの農家にとって多忙な時期を迎える月でした。
その月にお盆を迎えることは大変困難で、各々の地域は新暦の8月にずらす等を行い、ゆっくりとお盆を迎えるようにしていった事が
理由となっているようです。
余談ではありますが、七夕も旧暦で迎えるのか新暦で迎えるか地域によって違いがあります。
皆さんの地元や実家では七夕とお盆はいつ迎えているのか、今一度確認するのはいいかもしれませんね?
仏事・葬儀豆知識15
仏壇についての第2回目は
仏壇の種類をご紹介いたします。
1. どんな種類があるのか?
大きく分けると3種類の仏壇に分けることが出来ます。
① 金仏壇(きんぶつだん)
② 唐木仏壇(からきぶつだん)
③ 家具調仏壇(かぐちょうぶつだん)または現代仏壇(げんだいぶつだん)
と分かれています。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
2. それぞれの特徴
① 金仏壇
外観は金箔や漆などが塗られており、内部は日本古来の伝統工芸を駆使し
豪華な装飾なども取り入れられている仏壇の名称です。
内部は各宗派の本山寺院の本堂を似せて作っているために各宗派によって
形状などが変わっています。
② 唐木仏壇
唐木と呼ばれる木材が材質となっており、材質本来の色を活かして作られた仏壇の名称です。
外観や内部は金仏壇の様に、各宗派の本山寺院に似せてはいませんが
寺院の本堂の様に作られています。
※ 唐木とは・・・中国(唐の時代)に日本に良く輸入されていた木材の名称。主に「黒檀・紫檀・鉄刀木(たがやさん)」等があげられる
※ 唐木仏壇の一例
③ 家具調仏壇
良質な木材で作られており、外観及び内部は宗教色が無く、いたってシンプルな作りの仏壇です。
特に固定概念なども無く、ガラスやLEDライト等を使用しており、主に洋室などに設けられることが多いのが特徴といえます。
また、仏壇ではありますが一部キリスト教徒の方が自宅の祭壇として設ける事もあります。
※ 家具調仏壇の一例
大きく振り分けると上記のような分類が出来ます。
皆さんのご自宅やご実家はどの分類の仏壇でしたでしょうか?
また、これから仏壇をご用意する方は、円満堂にご相談を頂ければ親身になってご相談にお乗りいたします。
仏事・葬儀豆知識14
仏壇
今回から、数回に渡り「仏壇」についてご紹介していきます。
第1回目は仏壇のルーツについてご紹介いたします。
1. 仏壇の起源
仏壇の原型が出来たのは古代インドにさかのぼります。
土を積み上げ、そこに『壇』を作り神を祀る事で、神聖な場所としたのが最初といわれています。
やがて雨や風をしのぐ為、壇の上に屋根を作ったのが寺院の原型となりました。
その後、日本へ仏教が渡り時が経ち、現在に至るようになりました。
2. 日本で始まった経緯
仏壇の最初はおよそ1300年ほど前に天武天皇により
「諸国家毎に仏舎を設け、仏像及び経巻を安置し、以て三宝を供養すべし」
※ 上流階級の者達は仏殿を構えて、仏像や経典を安置し三宝(仏・法・僧)を供養して仏教徒となりなさいという意味
と公家・貴族・豪族などに命じた事から始まったとされています。
一般家庭に普及したのは江戸時代となっています。
当時、切支丹の禁制・民衆の統制を図る為、各々の家庭がいずれかの寺社の檀家になり
半強制的に一家に1基、仏壇を設けるよう仕向けたのが始まりとされているようです。
現在ではおよそ一家に1基、仏壇が飾られている理由がそこにあるとされています。
※ 仏壇の歴史や起源などは諸説あり、今回はその一説をご紹介いたしました。
次回は、仏壇の分類などをご紹介いたします。