2011年10月28日
仏事・葬儀豆知識19
大幅にブログの更新をあけてしまいました。
あまり更新頻度は高くはありませんが、いつの間にか1年以上も
ブログが続いているのを感じびっくりしております。今後は、今までよりも多く更新をしていこうと思っております。
さて、今回ご紹介するのは「末期の水」です。
① 末期の水って、いつ・なにをするの?
現在の末期の水は、湯灌(ゆかん)や納棺(のうかん)の時に
故人に対して、遺族や親族が口元に水を含ませるか、ガーゼや布を湿らしたものを口元にあて湿らせる儀礼を指します。
以前は、臨終前に上記の儀礼を行うのが筋ではありましたが、さすがに水を飲むのが困難な状況の中
この儀礼を行うのは酷である為、現在では先に述べた湯灌や納棺の際に行うのが通例となっています。
② そもそも末期の水の由来とは?
末期の水の起源は仏典の中にあるお話から始まっています。
お釈迦様が入滅される少し前に、弟子の一人に「口が渇いたので水を飲ませて欲しい」と言われましたが
近くの河が濁っており、弟子は断念をしました。
それでも、お釈迦様は弟子に懇願をしていたところ、それを聞いていたとある鬼神が浄水をお釈迦様にさし上げたお話が始まりと言われています。
この末期の水は、臨終後は飲食が出来なくなる事を悔やんだり、生気を取り戻して欲しいという希望から行われるようになったと現在では考えられています。
いかがでしたでしょうか?様々な儀礼には意味や起源、願いなどが込められています。
そのほかの儀礼も取り上げていきますので、今後ともブログを取り上げて行きたいと思います。