2018年11月30日

直葬について

直葬とは、通夜や葬儀などのセレモニーを行わずに、火葬をするだけの葬儀スタイルです。

直葬の数は年々増えています。

直葬にかかる費用は、約20万円から30万円ぐらいだと言われています。

亡くなった場所(病院や福祉施設や警察署など)から、ご遺体を火葬場に運ぶため「直葬」と呼ばれています。
しかし実際には、
・ 死亡後24時間が経過しないと火葬ができない
・ 一度どこかで納棺をしなければならない
などで、葬儀社の施設や自宅に連れて帰ることもあります。

安くて、ラクで、合理的な方法から多くの人に選ばれている直葬ですが、アンケート調査では、 他の葬儀スタイルに比べて満足度が極端に低い という結果があります。

私たち人類は、いつの時代、どんな場所でも、自分たちの仲間の死を悼み、礼を尽くしてあの世へ送る習性を持っていました。
いきなり亡くなった人の死を受け入れるわけではなく、時間をかけてゆっくりと死の事実を受け入れ、乗り越えて行きます。
その時間の経過が、死の直後にお寺様に読み上げられる枕経であったり、家族や親族が集まって亡き人の体に触れる納棺であったり、ごえんや繋がりのあった人たちに集まってもらう通夜であったりします。

そうした時間の流れの中で、区切り区切りの儀式を行って、最終的には故人様を火葬をする、こうした一連の流れこそが、弔いや供養では大切なのではないでしょうか。