2011年5月27日

仏事・葬儀豆知識12

追善供養

 

前回は法要の意味合いをご紹介しましたが

今回は法要の中で追善供養についてご紹介致します。

 

1. 追善供養とは?

一般的に私達がよく言う供養とは、仏教内で死者・祖先に対する追善供養を良く表し

そこから派生し、仏教に関係なく死者への対する感謝や気持ちを表す為・ペットや物に対して行うという

儀式も供養と言われるようになりました。

追善供養とは何でしょうか?

 

仏教の教えの中には、転生輪廻の教えがあり、死者は亡くなってから49日までの間

七日ごとに生前の行いを振り返り裁判を七回受けた後、49日目に六道の世界へ進みます。

その後、故人が少しでも良い場所の世界へ行くように故人の命日にお願い(供養)をする事を

追善供養と言われているようです。

 ※ 浄土真宗では転生輪廻の教えが無い為、一周忌などの法要は「仏縁」を設ける場所として考えられているようです。

では、どのように供養(追善供養)をすればいいのでしょうか?

 

 

2.  供養はどうすれば?

菩提寺に月命日や祥月命日・回忌法要などの際にお勤めをして頂く事などが考えられます。

回忌法要はお寺や会場等を設け、故人と縁のある方々をお呼びして盛大に行う事で

故人の供養に繋がると言われています。

 

 

供養は、しなければいけないよりも、してあげたいという気持ちが一番大切なことです。

回忌法要を行うにあたり、月命日や祥月命日とは異なり、様々な準備が必要となります。

次回は、「回忌法要を準備するためには?」をご紹介します。


2011年5月19日

仏事・葬儀豆知識11

法要

 

法要の元々の意味合いをご存知でしょうか?

今回は、法要はどういう事なのかを改めて知って頂く為にご紹介致します。

 

1. 法要の意味

本来の法要の意味は、「お釈迦様の教えを知る事」が法要の意味です。

 

【仏法の要点・肝要を知る】

つまり、

仏法=法

要点・肝要=要

この二つが合わさり「法要」という言葉が出来たと言われているようです。

 

法要という言葉が後々に転用されていき、仏教行事一般の事を指す様になっていきました。

 

2. 現在の法要

法要は上記にも記したように、仏教行事一般を指しています。

この中には

「法事・仏事・法会の儀式祭礼」・「追善供養」・「仏壇開眼(本尊の開眼)」・「お寺の創立記念や落慶(寺社の新築や修理)」など

多くの意味合いとして【法要】と指し示しています。

 

 

法要という言葉ひとつを取っても様々な事を指している事がお分かりになったでしょうか?

私達の身近な法要はなんでしょうか?

一般的に法要と考えると故人の一周忌・三回忌と言った追善供養の事をイメージする方が多いと思われます。

 

次回は、その身近な追善供養についてご紹介致します。


2011年5月12日

仏事・葬儀豆知識10

十二支守り本尊

 

皆さんの干支はどれでしょうか?

それぞれ干支を守っている本尊(菩薩や如来など)がおります。

今回は、「十二支守り本尊」をご紹介いたします。

 

1. 干支と本尊

干支を守っている守護仏は以下のようになっています。

 

 

子年生まれ(ねずみ)・・・千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

 

丑年生まれ(うし)・・・虚空菩薩(こくうぼさつ)

 

寅年生まれ(とら)・・・虚空菩薩(こくうぼさつ)

 

卯年生まれ(うさぎ)・・・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

 

辰年生まれ(たつ)・・・普賢菩薩(ふげんぼさつ

 

巳年生まれ(へび)・・・普賢菩薩(ふげんぼさつ)

 

午年生まれ(うま)・・・勢至菩薩(せいしぼさつ)

 

未年生まれ(ひつじ)・・・大日如来(だいにちにょらい)

 

申年生まれ(さる)・・・大日如来(だいにちにょらい)

 

酉年生まれ(とり)・・・不動明王(ふどうみょうおう)

 

戌年生まれ(いぬ)・・・阿弥陀如来(あみだにょらい)

 

亥年生まれ(いのしし)・・・阿弥陀如来(あみだにょらい)

 

となっています。

 

2. どのようにしたらいいのか?

守り本尊は干支を守護している仏になる為、厄除けや開運・願掛けなどを

該当する本尊を祀っている寺院などにお参りする事によってご利益があると言われています。

 

 

圓満院門跡北海道本院には大日如来・千手観音菩薩・不動明王が祀られていますので、

守り本尊が該当される方はお参りに来てはいかがでしょうか?


2011年5月3日

仏事・葬儀豆知識9

数珠

 

仏事関係では、必ずと言って良いほど必要な持ち物としてあげられます。

今回は数珠について取り上げます。

 

1. 数珠の歴史

最初は古代インドのバラモン教が用いられていましたが、釈迦のとある教えの中で

数珠を用いた事により、仏教の中でも用いるようになりました。

その後、中国・日本に仏教が渡って行き、鎌倉時代で浄土宗の称名念仏(南無阿弥陀仏と唱える事)から

数珠が一般にも普及し現在に至っています。

 

2. 数珠の特性

数珠の材質は現在、様々なものが使われています。

木や鉱石、天然素材や人工的な素材(ガラス等)が使用されることが多くあります。

数珠の中糸・房は主に絹が使用されますが、天然で作られた正絹、人工で作られた人絹

ポリエステルが用いられています。正絹>人絹>ポリエステルの順で価値が変わってきます。

 

また、宗旨・宗派により数珠や房の形状に違いがある為、選ぶ際は注意が必要です。

  ※近年、特に宗旨・宗派にとらわれない数珠なども販売されております。

 

円満堂では数珠の販売や数珠のお直し等しております。様々な数珠が販売されておりますので

数珠をお持ちで無い方、数珠の糸が切れたから直したい方がおりましたら、お立ち寄り戴く様お願い申し上げます。