2012年4月19日

賽銭

神社やお寺にお参りをする際に、賽銭箱と言われるものにお金を投げ入れることを賽銭といいます。

昔、賽銭ではなく散銭と言われ、貨幣が一般的に流通する前は散米と言われ、お米を撒いて(供え)いました。

 

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元々、祈願や感謝の代償・神の恩恵を受ける(神恩に報いる)ために賽銭をしていましたが、なぜ供えるものを投げ入れているのでしょうか?

 

 

賽銭を投げることは穢(けが)れを捨て去るという意味合いを持たせていたという説があります。

私達が生きている限り、ゴミや排泄物、病気や災厄が身の回りに憑いて回ります。

特に昔は、災厄や病気などは自身の行いや態度、身の回りが起因となり何かしらの力によって起こっていると見られ

その身の回りの穢れなどを捨て去ることを陰喩した形で、賽銭をお供えするのではなく、お金に穢れを託し投げ入れていたと言われています。

その風習が、いつしか穢れを捨て去る為から、祈願という意味で賽銭がされるようになったと言われています。

以上の事から神社や仏閣の賽銭は、実は穢れを浄化する意味があったのが分かりますね。

 

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駅前の噴水や観光地の泉などにコインを投げ入れ祈願をする行為は賽銭の行いが派生したものかもしれませんね?