2011年7月2日
仏事・葬儀豆知識14
仏壇
今回から、数回に渡り「仏壇」についてご紹介していきます。
第1回目は仏壇のルーツについてご紹介いたします。
1. 仏壇の起源
仏壇の原型が出来たのは古代インドにさかのぼります。
土を積み上げ、そこに『壇』を作り神を祀る事で、神聖な場所としたのが最初といわれています。
やがて雨や風をしのぐ為、壇の上に屋根を作ったのが寺院の原型となりました。
その後、日本へ仏教が渡り時が経ち、現在に至るようになりました。
2. 日本で始まった経緯
仏壇の最初はおよそ1300年ほど前に天武天皇により
「諸国家毎に仏舎を設け、仏像及び経巻を安置し、以て三宝を供養すべし」
※ 上流階級の者達は仏殿を構えて、仏像や経典を安置し三宝(仏・法・僧)を供養して仏教徒となりなさいという意味
と公家・貴族・豪族などに命じた事から始まったとされています。
一般家庭に普及したのは江戸時代となっています。
当時、切支丹の禁制・民衆の統制を図る為、各々の家庭がいずれかの寺社の檀家になり
半強制的に一家に1基、仏壇を設けるよう仕向けたのが始まりとされているようです。
現在ではおよそ一家に1基、仏壇が飾られている理由がそこにあるとされています。
※ 仏壇の歴史や起源などは諸説あり、今回はその一説をご紹介いたしました。
次回は、仏壇の分類などをご紹介いたします。